さよならの後の夕陽が美しいって、君だってわかるだろ

今読んでいる歌集。

月桂冠抱きつつ歩く街灯のすべてをあなたはひかりと呼んだ

これが特にお気に入り。

 

ふと見上げた空の青色が、目に染みるほどきれいな時があります。それはきっと、日々の苦しみが空を、特別美しく際立たせるからでしょう。

月桂冠を抱きしめてしまうような時だからこそ、街灯のすべてが「ひかり」に見えたのだと思います。

 

悲しい時に人はいちばん、美しさに敏感です。